そばの種類
○牡丹(ぼたん)そば
大正末期に北海道農業試験場が道内の伊達、紋別地方の在来種から選抜した夏ソバである。6月中〜下旬播種で7月下旬開花、草丈は
比較的短く、花房が大きく、一見ボタンの花のように咲き揃う。子実は国内産では最も大きく1000粒重が30グラムを越すことが
しばしばある。
また、粒の色は黒味を帯びた褐色で、品質は良好とされており、昭和5年に奨励品種として推奨されて以来、現在に至るまで広く
全道にわたって栽培されてきた。
現在では、十勝平野を中心とした地方で採種栽培も行われ、特性の維持に努めている。
○階上早生(はしがみわせ)
東北地方の主要品種で育成の歴史は古く、青森県階上地方の在来系統から選抜したもので、大正初年の冷害年にもかなりの収量をあげて以来
、青森及び岩手県の主要品種とされている。
牡丹そばと同じ夏型品種の部類に入るが、若干秋型の性質を示し、青森県ではかつて春まきも行われ比較的適応性の広い品種である。
現在、青森県畑昨園芸試験場の原種圃において隔離栽培を行い特性の維持を図っている。
○信濃一号
昭和19年に長野県農業試験場桔梗ヶ原分場(現長野県中信農業試験場)にて福島在来系統から選抜したもので、秋型に近い中間型の生態を
示し、中部高冷地を中心に関東北部から中国地方にかけてかなり広範に栽培されており、播種期の幅が最も広い品種の1つである。
○しなの夏そば
県下の木島平の在来種から選抜したもので、牡丹そばとほぼ同様な生態を示し、粒色も黒く、大粒で有望視されている。
○九州秋ソバ
固有の品種ではなく、鹿児島県や宮崎県で古くから栽培されている秋まき品種の総称である。長日条件下の栽培ではいちじるしく開花が遅延
し、茎葉が繁茂するが、暖地における9月以降の初秋まきにおいては短時間で開花し、多収が望める品種である。
粒色は褐色を帯び、稜はあまり発達せず、1000粒重も30グラム以下と比較的小粒である。
○宮崎大粒
四倍体品種で、宮崎大学農学部で育成した日本で初めての倍数体品種である。秋型の生態を示し、大粒で大型の品種であり、
南九州の初秋まきに適している。
○信州大そば
信州大学農学部で育成され、中部から東北の山間地や高冷地に適した中間型として普及が進められている。
大粒で脱粒し難い性質を持っているので、大規模な機械化栽培が進められている。
○常陸(ひたち)秋そば
昭和61年に茨城農試がやや大粒の常陸秋そばを登録し、関東地方を中心に普及がはかられている。
○キタワセソバ
北海道のそば作付けの約9割を占めているキタワセソバは、平成元年に優良品種に認定されました。比較試験で富良野産牡丹そばから
選抜し、極早生化と牡丹そばより約20%多収穫。背丈は短く、千粒種は26g〜27gとやや重い。
【以上 そばの基本技術 柴田書店より】
○でわかおり
この品種は「最上早生」の種子にコルヒチン処理をしたものの中から育成された固定品種であり、子実千粒重は極重で成熟期は中生の品種で
ある。
草丈及び主茎長は中主茎節数は少、茎の太さは中、肉厚はやや薄、色は淡紅である。
分枝数はやや少、草型は直立短枝型である。
葉の形は中、大きさは小、色は淡、花色は白、登熟中の果皮色は白〜淡緑、粒型は3稜型、粒の長さはやや長、幅はやや広、長幅比は小である。
果皮色は濃褐、1株稔実粒数は中、子実千粒重は極重、1株花房数は少である。
開花始、開花期は早、成熟期は中、生態型は秋型に近い中間型である。
「最上早生」と比較して、子実千粒重が重いこと等で「階上早生」と比較して、草丈が長いこと、果皮色が濃褐であること、
子実千粒重が重いこと、成熟期が晩いこと等で区別性が認められる。
この品種は昭和63年に山形県立農業試験場(山形県山形市)において、「最上早生」の種子をコルヒチン処理し、
その実生の中から2倍体で大粒の系統を選抜して育成された固定品種であり、平成5年より生産力検定試験、特性検定試験を行い、
7年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。
なお、出願時の名称は「山形そば4号」であった。
【登録品種データベースより http://www.hinsyu.maff.go.jp/】











