そばとお菓子の関係
蕎麦店さんのお品書きに必ずある品、「せいろ」又は「もり」。
「せいろ」と「もり」は同じ品のことを意味しますが、ここでは「せいろ」のお話をします。
「せいろ」とは、そばを盛る器からの名目で、食材を蒸す道具「蒸籠(せいろう)」からきています。
なぜ蒸籠?
それは、その昔、蕎麦切りはお菓子屋さんの副業や内職であったといわれ、饅頭や団子を作る際に用いる蒸籠で蕎麦を蒸したことから
「せいろ」と呼ばれるようになりました。
蕎麦とお菓子の関係について、よい資料があったので抜粋させていただきます。
「そばとお菓子」
江戸時代の中頃、そば切りは菓子屋が作っていた。
そばと菓子は作る工程がよく似ている。共に粉をこねて延ばして切るものだから、京都の菓子屋では職人の腕を磨くために、そばを打たせた
と伝えている。
その代表的な店が京都の老舗河道屋。銘菓そばばうるを作っているのが総本家河道屋(姉小路)で、そばを入れた寄せ鍋芳香炉を
主商品としているのが晦庵河道屋(麩屋町)。今の両店もすぐ近くだが、昭和に入るまでは1軒であった。
また、寛政3年(1792)創業のそば屋尾張張屋伝左衛門家ではせんべいのようなそば板を、井筒屋重久では如心松葉という菓子を作り、
店頭で販売している。そば屋のお品書きにそば汁粉、そばぜんざいがよくあるのも、こんな伝統から出たものだろう。
最近は、そばによる町おこしが盛んで、そば粉を原料にした菓子が各地で豊富に作られている。これらは京都のそば兼和菓子屋のように
格調高いものではないが、そばかりんとうを筆頭に安価で気軽に買える土産品だ。またそばソフトクリーム、そばゼリーなど洋風の
デザート類の開発も盛んである。
菓子とはいえないが、長野の名物おやきにもそばおやきがある。そばも、あんの野菜も健康にいいから、ヘルシーなおやつ兼スナック
といえよう。
【諸国そばの本 そばの里とうまい店250 そば道楽の会 高橋久恵 JTBより】











