そばの道具 其の4 切り板(きりばん)と小間板(こまいた)
○切り板(きりばん)
手打ちそばを切る平らな板状のもので、いわゆるまな板である。
材質は、いちょう、ほおのきなどが一般的で、包丁のあたりもよいが、檜の柾目板が最高である。
これら木製の切り板は、切った時の包丁の力を吸収してくれるため、手首に余計な負担をかけなくてすむ。
また、使いこむうちに狂いが生じてきた場合には、削りなおすこともできるので、やや厚目のものがよい。
切り板の幅は、使用する包丁の長さよりも広いものを選ぶべきである。材質の一部には、桐材を用いたり、なかには檜を立て切りにした
寄せ木細工の切り板もあり、後者は切り板としては、耐久性、狂いが少ないなど、最も優れたものである。
○小間板(こまいた)
江戸前の手打ちそばに必要な道具で、いわゆる定規の役目をする。
小間板の材質は、杉、かりん、檜、桐などで薄板の一方の面に樫木の定規(「立ち上がり」ともいう)がはりつけられている。高さ
1.5cmくらいの細板で、黒檀を使ったものである。
黒檀を使うのは、ぜいたくとか、こり性というのではなく、目の疲れを保護し、また手の怪我から守るためである。
ことに、江戸前の細打ち、変わりそばをきれいに仕上げるためには、この小間板が是非とも必要である。仕事が能率的であることも
小間板の良さである。
小間板には古式のクシ型、西京には上品な小型、また把手までついた釜蓋のような大型のものもある。
地方では、手定規(手ごま)でそばを切るのが多くみうけられる。
小間板の幅は、一般に八寸前後で、包丁の刃幅より若干狭く、薄板の端は最後までそばがスムーズに切れるようにさらに薄く削られている。
【そばの基本技術 日本麺類業団体連合会 柴田書店より】











