健康的な飲み方〜和らぎ水
日本酒(清酒)は、古くから麹を用いた醗酵飲料として広く愛されてきました。
アルコールは、その薬理作用である麻酔、ストレスの緩和、食欲増進、栄養効果などを発揮します。
哀歓の泉として生活にとけこむヘルシー効果の極意は、貝原益軒の「養生訓」によく記されています。
最新医学は、この薬理作用に加え、新たに心臓病やがんなど生活習慣病を予防する特殊作用のあることを明らかにしました。
その効果は中等量(日本酒で1日2合程度)の飲酒者に認められ、非飲酒者、あるいは大量飲酒者では逆にリスクが上昇するのです。
ともあれ、適量飲酒が、立ちはだかる疾患から逃れるライフスタイルを教示しているからには、医学的に安全な量を責任ある方法で恩恵に預かることが何よりです。
日本酒のアルコール度数15%は、ウイスキー(40%)や焼酎(25%)と比べ低濃度で飲みやすいのですが、ビール(5%)やワイン(12%)よりは高濃度です。
お酒の三絶「色・香り・味」を噛みしめる至福の濃度でありますが、日本酒も大量に飲みつづけると、舌の感覚は「順応」で徐々に鈍ってきます。
細胞外液(ナトリウム)と細胞内液(カリウム)の等張状態もくずれ、細胞内の浸透圧が上がるため、口渇中枢が刺激され、のどが渇いて水分を要求します。
体に優しい飲み方といえば、「日本酒、ときどき水」と銘打つ「和らぎ水」を肴の1つに加えることです。
コップに入った水を側に置いて、追い水として口に入れます。
胃腸や肝臓に負担をかけず、お酒の持ち味を生かし、ときには料理の口直しにもなります。
お酒と料理の両味覚を「交叉増強」で蘇らせる「和らぎ水」にあやかりたいものです。
「合いの手に 水をさすのは 酔い上手」











